The Catcher in the Rye(ライ麦畑でつかまえて)


今回の記事は読み直し&下調べを行わないのでほぼ私の妄想のようなものです。


この小説、タイトルは知っていたものの、読んだのは大学時代にアニメ「攻殻機動隊」シリーズにはまったから。


この小説のタイトル、「The Catcher in the Rye」は「ライ麦畑でつかまえて」と訳されています。
作中の主人公の妄想で、「ライ麦畑でのどかに暮らす羊たちが崖から落ちて死なないように見守る、そんな人生を送りたい」というような内容がありました。
それを踏まえると、主人公がつかまえる側、助ける側かな?と思う。
だけどこの作品は全体として、自分の居場所を見つけられない主人公の葛藤を描いているようだから、主人公をライ麦畑で暮らす羊に見立てて、主人公の助けてほしいというメッセージをくみとって「つかまえて」としたのかしら。
はたまた邦題の「つかまえて」は言い回しの問題で、やはり主人公は「つかまえて」いる側なのか。


それと、関係ないかもしれないけど、漫画「封神演義」で主人公の太公望がメンドクサイ状況にある現実を忘れて羊の世話に没頭するシーンで崖から落ちそうな羊を助けている(大上老君に会いに行った辺り)のはこの小説のパロディだったのだろうか。


攻殻機動隊笑い男編で「耳と目を閉じ口を噤んだ人間になろうと考えたんだ。」という一節が出てきて、この翻訳は私が読んだ小説の翻訳と違っていた。
私が読んだ小説では誰も自分を知らない街に行って「耳が聞こえず目も見えず、言葉もしゃべれない人の振りをして生きよう。」というように翻訳されていた。前者は・・・続きは後日(予定)